4月12日配信のSBCast. #116ではJasmine Teaという学習向けプログラミング環境を開発されている、Tably株式会社の田中洋一郎さんに活動の様々や思いを伺いました。
このプログラミング環境Jasmine Teaは、主に中高生向けにプログラミングの学習に重きを置いたプログラミング環境です。
今までにもプログラミングを学習するための環境はたくさんありました。
しかしながら、実際のコンピュータ環境で使用されているプログラミング環境と学習環境は大きく異なり、いざ実用可能な言語を習得するまでには、とても長い道のりが待っていました。
その道のりを少しでも短くするための一つのアプローチとして生まれた言語が、Jasmine Tea。 実際のプログラミング環境と、学校等の授業環境、2つを考え作られた言語です。
プログラミングの学習の必要性と課題
プログラミングを学習する必要性。それは多くの環境でコンピュータが使用されている今、非常に高まっていると感じます。
実際学校だけでなく、様々な学習塾などプログラミングを子どもが学ぶ環境は増えてきました。
ただ、大人はプログラミングに触れなくても良いのでしょうか?
プログラミングをする人しない人との関係性が少ない今、どうしてプログラミングを学び、何にプログラミングを使うのか、どんな環境がプログラミングに必要なのか、プログラミングはどのように評価されるべきなのか。
そのような、プログラミングそのものではないものの、プログラミングをする上で重要なことは見落とされていないでしょうか?
子どもがプログラミングで何かを作ったとして、それを評価するのは誰でしょうか?環境を作るのは誰でしょうか?その子どもが将来大きくなって就職する時、その会社にいるのは誰でしょうか?
それは今の大人たち、親世代やその上の世代の人たちだと私高見は思います。
だからこそ、子どもたちだけがプログラミングを学べば良いと言うわけではない。
子どもも大人も誰もが、ある程度プログラミングとは何なのか、どこにいけば学べて、どこにいけば話ができるのか、それを知る必要があるのではないかと思います。
プログラミングとは料理のようなもの。では、それを取り巻く環境は?
「プログラミングとは料理のようなもの」と私高見はよく表現しています。 手元にある食材をよく見、その性質をよく把握し、組み合わせ調理する。それによって様々な味わいが楽しめる。
それは現在のプログラミングでも同じです。使える言語機能やその他部品(モジュール),その性質をよく見極め、組み合わせる。それによって様々な機能が実現される。
ただ、それを取り巻く環境はどうでしょうか?
料理は非常に一般的で、多くの人がその存在を知り、仕事以外にも趣味で行う人も多い。
一方プログラミングはそうではなく、多くの人がその存在を知らず、仕事以外でプログラミングをする人はまだまだ少ない。
これから多くの子どもがプログラミングを知り、 生活や学習、仕事、様々な場所でプログラミングをする。それを行うためには、もっとプログラミングは料理のように一般的に認識されるようなものにならなければいけないのではないでしょうか?
今回SBCast.でご紹介したようなプログラミングの学習環境。 これらの多くは、誰でも自由に無償で扱うことができるようになっています。
このような環境から、大人もプログラミングに触れ、プログラミングとは何なのか、どこが難しくて、どこが楽しいのか。プログラミングというものの概要を知る必要があるのではないかと私高見は考えます。
まずは身の回りの誰かと一緒にプログラミングを始めてみませんか?
そうはいってもいきなりプログラミングを始めようというのは難しいかもしれません。
だからこそ、まずは誰かと一緒にプログラミングに触れることから始めてみませんか?
そのための手段の1つとして、ITコミュニティで多数行われているもくもく会というイベントで、プログラミングをしている人に話を聞いてみるところから始めるというのも良いでしょう。
初学者向けのプログラミング環境を触るところからはじめているもくもく会も存在します。そのようなところで、実際に初学者向けプログラミング環境に触れてみるのも良いかもしれません。
プログラミングに触れてみたい。そのような時に選べる選択肢は大人にも子どもにもたくさんあります。 まずはそのようなところに1歩踏み出すことからはじめてみませんか?
SIDE BEACH CITY.でも月に4回程度もくもく会を開催しています。
そのようなところにまずは関わってみる。そしてプログラミングの世界を少しでも体感していただければと思います。