ついに「Web4.0」へ?!|クリエイティ場.02開催レポート

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2025年7月18日、横浜市中区の「さくらWORKS<関内>」のフリーラウンジにて、第2回目となる「クリエイティ場」が開催されました。

「クリエイティ場」とは「AI」「Web3」「メタバース」という3つの最新テクノロジーキーワードをベースに、毎回ゆるくテーマを定め、AIとおしゃべりしながらアイデアを広げていくイベントです。

今回は「共有型AI経済」って何?をテーマに、AIとクリプト、この2つが組み合わさってこれからどんな新しい時代になっていくのか?具体的な事例を交えながらみんなでワイワイ楽しみました。

ビットコイン高騰の背景と企業の新たな資産戦略

好調なビットコイン

まずはトピックスとしてビットコインが史上最高値を更新したことが取り上げられました。ChatGPTに理由を尋ねると、大手企業の投資や規制緩和で市場が活性化したことが理由であると返してくれました。ビットコインだけでなくイーサリアムなど、暗号資産市場全体が好調であるとのことです。

特にアメリカでステーブルコイン規制法案が成立したことで、ステーブルコインが今後正に「お金」として台頭してくる可能性が一気に高まりました。

ステーブルコインは法定通貨に価値を連動させた安定した暗号資産のことで、前回の「クリエイティ場」で注目の存在であると取り上げられました。一方でその手数料の安さから銀行やクレジットカード会社は影響を受けることが懸念されています。
この影響力は今後、ますます重要な存在となりそうです。

また法人のビットコイン購入の動きが加速していることも取り上げられました。
ビットコインを保有する企業は、投資家がビットコインの価値が上昇することを期待するため、株価が上昇する現象が見られるとのこと。企業がビットコインを保有する理由としては法定通貨や株価の変動に対するリスクヘッジ、資産分散などがあり、最近ではIT関連ではない中小企業が保有していることも珍しくないそうです。

暗号資産について身近に感じられるところでは、「Pontaビットコin牧場」という、暗号資産の値動きに連動してPontaポイントがたまる、ポイント運用サービスが始まりました。Pontaの利用者は多いため、暗号資産に触れるきっかけとして良いかもしれないとのことでした。

仮想通貨は「作る時代」へ〜進化するローンチパッドプラットフォーム

Jupiter Studioでは簡単な設定でオリジナルの通貨が作れる

「トークンローンチパッドプラットフォーム」と呼ばれる、誰でも簡単にトークンを作成できるサービスがいくつか紹介されました。

Pump.funは、簡単にトークンを作成し発行できるプラットフォームであり、最近登場した独自トークン「PUMP」は730億円分が12分で完売するなど注目されているとのことです。

Yukichi.funは、日本発のブロックチェーン「OASYS」をベースとした日本唯一のトークンローンチパッド関連のプロジェクトで、前回の「クリエイティ場」でもSBC.オリジナルキャラクターのミームコイン「彩戸みさねコイン」を作成したことを話題にしました。

他にも、LetsBONK.funや、Jupiter Studioなど、同様の新サービスも登場し、暗号資産を自分で作って、取引するという動きが盛り上がりを見せているそうです。

またこれらのDappsを支える高速チェーン「SOLANA」の動向にも注目が集まります。

World Coin 地域経済・地方創生に新風?

World CoinのOrbを利用した町おこしの事例

岡山県岡山市の奉還町商店街では商店街活性化のため、ワールドコインの虹彩認証マシン「Orb」を通じて「World ID」を取得すると得られる暗号資産のワールドコインをゲットし、さらに期間限定で5000円分の商品券と交換できる取り組みが行われていることが紹介されました。Orb認証ができるデバイスの設置場所は限られており、横浜でも1カ所(記事執筆時点)しかないそうです。

ワールドコインは、AIの進化により人間とAIの区別が難しくなる時代において、人間であることを証明する仕組みとして注目されているとのことです。

人間とAIの境界が消える?Web4.0が迫るメディアリテラシーの重要性

会場の様子

後半では、AIの登場、発達によりWeb3.0からWeb4.0の時代がより早く来るだろうというお話がされました。
Web3.0はインフラとして社会に浸透し、一般にはあまり認識されないうちに利用される技術基盤となり、そのうち2030年にはWeb 4.0が到来して、AI、人間、ネット、機械の区別がつかなくなる「共生型ウェブ」が実現するだろうと予測されるそうです。

Web 4.0では脳とコンピュータを直接接続し、思考や意図を読み取って機械を操作したり、機械から得た情報を脳に伝える技術であるブレインコンピューターインターフェース(BCI)や、現実世界の物体やシステムをサイバー空間上に再現する技術であるデジタルツイン、AR/VRによる物理世界とデジタル世界のシームレスな統合などが特徴だそうです。

デジタル社会の到来による一元管理が行われることは利便性をもたらす一方で、プライバシーの侵害や悪用のリスクを伴っていることが課題になりそうです。

今やAIが生成する誤情報と本物の区別が難しくなっていることで、ユーザー側にはAIに騙されないための高いメディアリテラシーが求められる時代が来ています。また本物と偽物の区別が困難になることで、匿名での発言や書き込みでは、もはやAIの発言と変わらず、まったく意味がなくなる時代がくるでしょう。ワールドコインのような「本物であること」を証明する仕組み、個人のアイデンティティが重要になるとのことでした。

今後のAI技術の進化と発展にはますます目が離せません。

「クリエイティ場」は主に横浜関内近辺で開催予定です。ご興味を持たれた方は今後のイベント情報をお待ちの上で、ぜひご参加ください。

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