まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY. エージェントの森田 順子と申します。
今回、初めてSBC.コラムを書かせていただきました。これから「簡単にできるITの活用法」などを中心に記事にしていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
電子音楽を学んだきっかけ
2021年の神奈川県は、年始まもなくから緊急事態宣言が発令され、4月からのまん延防止等重点措置の発令と、昨春のように、自校「vitorier glass school 横浜駅東口校」を休校にしなくてはならない状況になりました。
ご受講の方々が25年半も通ってくださっているため、ガラス工芸の技術の向上というよりもライフスタイルと捉えられていらっしゃるので、あくまでもオフラインでの開講を望まれ、緊急時のオンライン開講ができないという課題のあるモノづくりのスクールです。
動画制作の頻度が上がった
自分のスクールへの気持ちを維持するために、とにかくガラスのことを1日に1回じっくり考える時間をつくろうと、6/9(水)〜7/31(土)の毎日、Instagram /Facebook でガラスの作品を投稿していたところ、静止画ばかりではなくガラスの作品の動画を日々制作するようになりました。
動画制作のスタートは、「ガラスの作品をじっくり観ていただけるものが創りたい」と、2018年春に横浜市吉野町市民プラザの動画制作アプリ講座に通い、毎週土曜日 4時間×4日間としっかり学べるコースの受講でした。
主催の横浜市吉野町市民プラザはテレビ神奈川(TVKテレビ)が運営している施設なこともあり、横浜市南区のイベントや地理、歴史なども紹介できるようにロケハンの時間もあり、アフレコの入れ方やカメラワークも学べ、至れり尽くせりの連続講座で、4分間の動画を制作発表できるようになるのが課題でした。
その講座の前年、NHK Eテレで同じ動画制作アプリの放映が8回コースでありましたが、テレビの視聴だけでは自力での制作はできるようにはなりませんでした。
横浜市吉野町市民プラザの動画講座の受講で、とても簡単に制作&編集できる優れた機能の Apple Store アプリだったことも理解できました。
以降、時間がある時には動画制作をしていましたが、好きな作業ではあるものの時間が掛かっていました。
現在の動画の流行り
現在は、TikTokやInstagramの流行りもあり15〜30秒と短いものが人気なのではと、自主制作の動画は30秒くらいの短いものにしてみると、今まで撮ったガラス作品の静止画で動画を日々制作できるようになりました。
短時間でガラス作品の動画を制作できるようになると、静止画のイルカやミノカサゴが泳いでいるように表現できるようになったりと進歩もありました。
動画制作のクォリティーを上げるには
ガラスのイメージのキラキラ音や、海の生き物が飛び込む波のザブーンという音、新緑の爽やかさが膨らむ音などを、動画制作アプリ内の効果音を使うのではなく、自作で音を創ることができたら良いのではという発想になりました。
私は一般的な動画編集アプリを利用しているため、アプリ内の効果音や曲などではなく、オリジナル感を出してクォリティーを上げたいがどうしたら音を自作できるようになるのかという、課題に悩むようになりました。
そのタイミングでNHK Eテレを視聴していると、男子高校生や大学生が日常使っているザルと豆で自分達で効果音を創って、動画制作しているという番組に出合えました。
私が今、求めているのはこの方法だと明確にわかり、人間は願っているときちんと出合えるものなのでイメージしていたワークショップに出合うことができました。
サウンドブーケワークショップに参加
ことぶき協働スペース 小さなデジタル推進室「サウンドブーケワークショップ」の連続開催があるとFacebookのイベントページの告知で知り即座に申し込みました。
8/21(土)〜9/11(土) 2時間×4回(初回のみ2.5時間)
自分の心地よい音を集めて電子音楽で作曲するワークショップです!
ことぶき協働スペースへの初訪問で、「街が活きている」「コミュニティがある」等、さまざまなことも学べました。
人生初の電子音楽体験!
電子音楽の制作や編集アプリに、慣れていて詳しい方達ばかりだったら、どうしようと一瞬思いましたが、特技の「物怖じしない」タイプなのでやりたいことはやる!と決意しました。
本来は自分の心地よい音を集めて、作曲をするワークショップなのですが、初回の自己紹介時に、「自分の創った音で完全オリジナルの動画制作ができるようになりたい」とお伝えしたところ、皆さまから音を録る方法や大変ためになる助言もたくさんいただくことができ、とても温かな居心地の良い居場所なのを感じました。
さっそく音を創るワークショップ
初回のワークショップでは、各自が紙を利用して自分好みの音を創りあげ、電子音楽アプリで皆さまの音をまとめ、一曲のものに仕上げてくださり、これからワークショップで利用する電子音楽アプリの多機能性を感じました。
私の選んだ紙で創った音は即興にも関わらず、鷲が羽ばたいているような音を創ることができたのですが、アナログ → デジタルにすると音質がかなり変わってしまい難しさも学べました!
当日の動画がこちらです!
【活動レポート】サウンドブーケワークショップ PROMO VIDEO公開
Apple Store「Koala Sampler」
ワークショップ2日目には、Apple Storeの電子音楽編集アプリ「Koala Sampler」もダウンロードして、音入れの方法も教えていただきました。
こちらは有料アプリなのですが「電子音楽初心者」には操作方法もわかりやすく、自由度も高い初心者〜音楽上級者も可能なアプリなことを教えていただきました。
一般的に知名度の高い「GarageBand」での作曲でも良いとのことでしたが、Apple Storeの無料アプリにも関わらず、機能が豊富過ぎて慣れていないとかなり難しいことも、操作を交えて教えていただけ理解できました。
PC版もあります
Mac・Windowsでは「koala sampler PC版」もあり、無料で利用できるのですが、機能が限られます。
その1つが「IMPORT VIDEO」というデバイス内に入っている音をkoala sampler PC版にダウンロードする機能がないのですが、デバイスで音を鳴らしたものをkoala samplerで手動で録音することで、音入れはできます。
いよいよ最終回の発表会
【ダイジェスト映像】2021_09_11 サウンドブーケワークショップ YouTube
スタッフの方の記事を引用させていただきました
『ことぶき協働スペース 小さなデジタル推進室 presents サウンドブーケワークショップが全4回のワークを終えました。
参加者のみなさんが録音してサンプリングして編集して作曲した音源をまとめたワークショップのダイジェスト映像が、ファシリテーターの岩崎佐和さんから届きました。
みなさんのサウンドブーケをお裾分け!!!
This track is composed using Koala sampler.
Music & Sampling by Workshop member:
Movie by Sawa Iwasaki.
Sampling was conducted at the workshop held at the Kotobuki collaboration Space on Aug 21, 28, Sep 4, 11 2021.
#Koala #Sampling #Beatmake #Beat
#小さなデジタル推進室 #作曲 #ワークショップ』
Sound bouquet Interim report/サウンドブーケ 中間報告
私の作曲したものを、自作の「ガラスを彫ったブーケデザインのプレート」画像で、音だけを聴いていただく「Sound bouquet Interim report/サウンドブーケ 中間報告」の動画も制作しました。
曲のタイトル:wind chimes
海のそばの神社の縁日に行った、平穏な夏の日のことをストーリー重視で仕上げました。
〜音の詳細〜
・夏の風物詩【風鈴】で日常感
・【オルゴール】 星に願いを!
・縁日【ポップコーンの弾ける音】
・縁日【水風船 (ヨーヨー釣り)】
・いよいよ【花火大会】
・海岸でひといき【波の音】
〜音を創った方法〜
*【ポップコーンの弾ける音】
アルミのザルにペットボトルの蓋を入れて鳴らしています!
*【水風船 (ヨーヨー釣り)】は、ペットボトルに水を入れて振っています。
*いよいよ【花火大会】
横浜開港祭2021 開催地の臨港パーク隣のハンマーヘッドパークにて花火観賞した時に録ったものです。
*夏の一日を振り返り【浜辺で波の音を聴く】
お米の袋を斜めにして創った音です。
ポップコーン・水風船・波の音は、自分で音を創っています!
風鈴・オルゴールは、自宅のお気に入り!グッズを鳴らして録りました。
花火音は、2021年横浜開港祭の横浜18区一斉打ち上げ花火
ハンマーヘッドパークより観賞した時に録ったものです。
横浜市民の元気が出る音を、どうしても入れたかったのです。
作曲というよりストーリー重視になりましたが、ワークショップ参加の私の目標が効果音を創ることだったため、きちんと達成できた喜びもありました。
サウンドブーケワークショップの参加で、音を意識する芽生えもできました。
テレビなどを視聴していてもこの音良いなあ〜どうやって創っているのかなあ〜など…
自分で創った音での動画制作ができるようになると、完全オリジナルなものになり、曲も音楽著作権も気にせず制作可能になり、他の方々との差別化もできます。
各シーンの写真と創作音を入れての動画制作が私の「サウンドブーケワークショップの成果発表」となりますので、完成できた時には、また記事にさせていただきます。
音楽の考え方も変わりました
義務教育の頃、音楽があまり得意ではありませんでした。自由に歌を歌ったりなどは好きだったのですが、音楽論などが不得意だったため、苦手な科目という意識でしたが、自由にオリジナルの音を創ることができるようになり、それがとても楽しく、自分で作曲したもので発表会に参加も果たせ、かなりの達成感を得ることができました。
電子音楽アプリを使えば、苦手と思っていたこともできるようになり、好きな分野にもなるという体験もできました。
お子様だったらさらに柔軟に使いこなせるようになると思いますし、ご高齢の方も楽しめるアプリなので、利用をお薦めしたいです。
楽しみながら脳の活性化にもなります!
多分野のアプリ利用の薦め
電子音楽アプリ限らず、多分野のアプリを積極的に利用すると、今まで以上にできることが増え、世界が広がります。
デジタル機器の利用を難しく考えないで楽しんでいただくことをお薦めしたいです。
そのお手伝いを私達「まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY. 」が出来ますので、ご要望をお待ちしています。