2025年9月から11月にかけて、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では、今年で4年目となる緑園学園でのプログラミング授業を実施しています。
この取り組みは、緑園学園中等部(7・8・9年生)の生徒が、地域の人々から普段触れる機会の少ない分野を学ぶというもので、「表現・未来デザイン科」のカリキュラムの一環として行われています。
参加した生徒は、中等部の中からこのコースを希望した約25名で、理事の高見が講師を務めます。
今年の授業は、講義5日間(合計10時間)に加え、完成した作品を全校生徒の前で発表する発表会と、その準備を含めた3日間を合わせて実施されます。
Scratchで基礎を学ぶ

1日目は、「そもそもプログラミングがどのような場面で使われているのか」という基礎的な説明から始まり、「プログラミングの基本を知ろう」というテーマのもと、Scratchを使って「FizzBuzz」といわれるプログラムを作成しました。
Scratchはブロックプログラミング環境の一つで、ブロックを組み合わせることで画面上のキャラクターを動かすなど、視覚的に楽しみながらプログラミングの基礎を学べるのが特徴です。
今回は、1から30までをカウントアップしながら、3の倍数のときは「Fizz」、5の倍数のときは「Buzz」、両方を満たすときは「FizzBuzz」と表示するプログラムを作りました。

最後にまとめとして、プログラミングには「順次」「判断」「繰り返し」という3つの基本要素があることを学びました。
生徒からは、「完成したときの達成感がよかった」「変数を変えて自分なりにアレンジできた」「正確に配置しないと動かないので大変だった」などの感想が寄せられました。

Web MakerでJavaScriptに触れる

2日目は、JavaScriptがどのような場面で使われているかを学んだ後、Web Makerを使って円を描き、それを動かすプログラムを作成しました。
1日目に比べると、キー入力を伴うことでスペルミスなどが原因でうまく動作しないケースも多く、苦労している生徒の姿が見られましたが、どこが間違っているのかを生徒同士で確認し合いながら、解決に向けて取り組む様子が印象的でした。

また、「答えを見てから始めてもいい」「どうしてその答えになるのかを考えるのも大切」というアドバイスもあり、学び方そのものについて考えるきっかけにもなりました。
全体として「前回よりも難しかった」という声が多く聞かれましたが、「次に活かしたい」「もっと頑張りたい」「好きなゲームを作りたい」など、次への意欲を感じさせる前向きな感想も多く寄せられました。


生徒たちが今回の学習を通じてプログラミングへの理解を深め、この経験が今後の成長につながることを期待しています。
まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では、IT利活用支援の一環として、プログラミング教育の支援に取り組んでいます。
子どもたちだけでなく、すべての人がプログラミングを行動の選択肢の一つとして取り入れられるよう、今後もさまざまな形で教育支援を行っていきたいと考えています。
ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


