まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では、作業効率化のためのアプリケーションの開発のほか、ノーコード環境を活用した事務効率化も行っています。
まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では主にMicrosoftのPower Automateという環境を利用し、作業の効率化を図っています。
Microsoft Power Automateとは
Microsoft Power Automateとは、様々なWebサービスをつなぎ「あるサービスで何かがあった」ということをきっかけとして「別のサービスでなにかを行う」という処理を行うためのサービス。昨今話題になっているノーコードと呼ばれる環境の一つです。
このようなことは本来なんらかのプログラム言語を用い、プログラミングを行わなければ実現できなかったこと。
しかしながら、このPower Automateを使えばそのようなプログラムを、ブロックを組み合わせることで実現可能です。
実行は一番上部にある「トリガー」と呼ばれるブロックに書かれた記述(上記画像の場合、ブログなどの更新情報を示す、RSSファイルが更新された時)をきっかけにしてこのフローの実行を開始し、上から順番にブロックの実行を行っていきます。
フローの中には「もしその内容が特定の条件を満たすものであれば」という条件を含むことも可能であり、それにより複雑なフローを作成することも可能です。
具体的な実施内容
SIDE BEACH CITY.で制作しているフローは、次のようなもの
- SIDE BEACH CITY.内部のミーティングのため、オンライン会議室の予約・議事録の大元となる資料作成
- SBCast.の各種手順(収録準備・音声編集・公開準備・公開後作業)をタスクとして作成
- SBC.オープンマイクなどの公開日付の設定
- 本ブログ更新時のTwitterやFacebookへの告知
Power AutomateではなんらかのWeb上の変化をトリガーとするフローのほか、画面上に表示されるボタンをクリックしたときに動作するフローを作成することもできるため、SIDE BEACH CITY.内外への作業効率化の様々な場面で、Power Automateは活躍しています。
コーディングが不要なだけであり、プログラミングは不要ではない
このようなノーコード環境を使っていて感じるのは、プログラムコードを作成する工程は必要ないものの、プログラミング自体は必要であるということ。
順次実行されるブロックや分岐の仕組みなど、フローの流れの把握や、トリガーより得られる情報を整理する際に必要となる知識は、プログラミングそのもの。
ただ、コードの作成は、構文や処理の組み合わせを誤ることによる誤作動や、それが正しく動き続けるための維持・保守作業が欠かせない。
プログラミングの技術を持っている人がこのようなノーコード環境を使うことは、決して無駄ではないと考えています。
この先の活動を、少しでも楽にするために
このようなフローの作成を行うのは、定期的に行われる様々な作業の手順を少しでも減らすため。
フローを作成することで、最低限の手順で毎回同じ作業をいつでも実施することができる。
それは、関わる人の決して多くない、NPOの活動においては、とても重要なこと。
また、このような作業を手作業ではなく、プログラムとしてまとめることで、作業の担当者がいないときにも同じことが、常に同じ品質で実現できる ということ利点もある。
実際にその作業に費やす時間が多くないとしても、プログラムとすることは、このような団体を運営していくのには重要なことである と私は考えています。
自らの活動を振り返り、効率化を考える
このように、自らの日々の作業をプログラムにまとめることができないかどうか考えることは、重要なことです。
現存する多くのノーコード環境は、あくまでインターネット上のサービスであり、インターネット接続の不具合などなんらかのトラブルで利用できないことがあり得ます。そのためプログラム化できたからといって、その手順を忘れていいというわけではありません。
しかしながら、既存の作業をプログラムにまとめることで、作業を常に一定の品質で、何度でも行うことができるほか、他者への展開も容易になる。
もちろん手順をプログラム化するために覚えなければいけないことは少なくありません。ただ、ことNPOの活動において、その学習は決して無駄ではないと考えています。
もし自分たちだけではどこからはじめれば良いか分からない という方々。まずはSIDE BEACH CITY.への問い合わせからはじめてみませんか？
