SBCast. #132では、福岡天神にあるエンジニアが集まれる場。エンジニアカフェの運営を行う株式会社サイノウの村上さんに活動の内容や思いを伺いました
日本各地にITエンジニアが集まり、交流ができる場は存在します。今回はそのような様々なITエンジニアが集まれる場の1つとして福岡天神のエンジニアカフェをご紹介しました。
このような施設は、エンジニア同士の情報交換やスキルアップの場として機能しているだけでなく、ITエンジニアと地元企業をつなぐ重要な役割を果たしています。
福岡以外にも東京や大阪、名古屋など都市部には、エンジニアを中心としたコミュニティが複数存在しており、それぞれが様々な活動を展開しています。これらの活動については connpassやTECH PLAYなどのIT技術者向けのイベント募集サイトなどで、募集・告知されています。
このようなイベントの場では、ITエンジニアが最新技術や知識を共有したり、課題を解決するためのアイディアを出し合ったり。所属企業を超えて、互いに刺激を与え合いながら成長するということができます。
地域活動におけるITの必要性
地域コミュニティで活動する私たちにとっても、 ITは必要不可欠な要素となりつつあります。
例えば、地域イベントの告知や運営にITを活用することで、 従来のチラシ配布や口頭での広報だけでは実現できない、さらに効果的な広報が可能になるのではないでしょうか。
地域住民が参加しやすいオンラインイベントの開催にも、ITの力が必要となります。
もちろんこれらITツールを利用しなくても地域住民に向けたイベントの開催は可能です。
ただ、ITツールを活用することによって、今まで関われていなかった地域にいるたくさんの人たちに向けたイベントをも開催できるようになるのではないでしょうか。
しかしながら、地域コミュニティで活動する人の中には、テクノロジーに詳しくないという人も多いのが現状です。
依然としてこのようなテクノロジーは難解で近寄りがたいものと感じているという方も多いのではないでしょうか。そんな時にITエンジニアと関わりを持つことで、 これらテクノロジーをより身近に感じることができるようになるかもしれません。
コミュニケーションの壁
ITエンジニアと地域コミュニティの活動者が交流する際に、最初の壁となり得るのは、「共通言語」の欠如なのではないでしょうか。
異なる分野で活動する人々が出会った時、しばしば会話は噛み合わないものです。
ITエンジニアの技術的な言葉は、地域活動に携わる人々には難解に聞こえるでしょうし、逆に、地域活動特有の文脈もITエンジニアには理解しづらいかもしれません。
共通言語を作る
そのような状況を克服するために、まず共通言語を作ることが大事なのではないでしょうか。
ここで言う共通言語とは、専門用語ではなく、わかりやすく、お互いが理解できる言葉を使うといった工夫や、お互いの視点や要望を共有できるような会話の仕方を指します。
ITエンジニアは地域活動の場で何が求められているのかを知る。そして、地域コミュニティの活動者はテクノロジーの可能性を理解する。
このような双方向の理解が深まることによって、自然と共通言語ができるのではないでしょうか。
コミュニティイベントは、この共通言語を育む絶好の機会となります。かならずしも技術的な知識を詳細に学ぶといった必要はありません。大切なのは、 なるべくオープンな姿勢で対話に臨み、互いの活動や関心を理解しようと努めることではないでしょうか。
まずはコミュニティに関わってみる
現在地域にはたくさんのITコミュニティが存在します。
その中にはリアルな場所を使って集まっている団体のほか、オンラインを中心に活動している団体もあります。
セミナーイベント(ウェビナーとも呼ばれます)や、フォーラムなどインターネットを活用したいベントにまずは関わってみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
かならずしもテクノロジーに詳しくなる必要はありません。まずはイベントやセミナーに参加してみることが第一歩なのではないかと私高見は思います。
それでもやはりハードルが高いと思われるのであれば、知人や同僚を誘ってみるのもいいかもしれません。
そのような時に気軽に参加するということも、オンラインだからこそできることでもあると思います。
そういった様々なツールを駆使して、新しいコミュニティに参加してみる。そのような試みも良いのではないでしょうか。
地域での活動にITの力を活用し、エンジニアと地域コミュニティが共通言語を持つことで、 私たちに見える世界はより広がります。まずは自分にできる範囲で1歩踏み出し、ITコミュニティのイベントに参加してみませんか?