まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では、横浜市山手駅前にあるコミュニティスペース、山手縁乃庭を支援しています。
縁乃庭は、地域の人たちとのつながりづくりを目的としたスペース。二階には事務仕事を行うことを目的としたコワーキングスペース的な空間もあり、コワーキングスペースと地域拠点という二つの属性を併せ持つ場所です。
現在、木曜日は地域の人々に開放する場所としてフリーテーマの活動を実施。そのほか水曜日には主に高齢者向けのイベント、金曜日には大学生による活動が行われています。
山手縁乃庭での活動内容
現在SIDE BEACH CITY.では、主に木曜日の活動を支援。会話スペースでの話合い参加の他、実験的にNintendo Switchを使ったコミュニケーションスペースの構築を行っています。
現在はNintendo Switch Sportsを使って、子どもや大人が遊んでいます。そのほか、来場された方々とゲームがなぜここにあるのか、ゲームをこのような場に置くことのメリットについての話もしています。
現在は高見が主に対応中。木曜日および金曜日に、縁乃庭に直接出向いて活動をしています。
ゲームをコミュニティ形成に生かす試み
今のゲームには、ただ「プレイヤーが遊ぶ」というだけでなく様々な効果があると、私高見は考えています。
ゲームは特にプレイする年齢層が限定されていないものも多く、世代を越えて楽しみつながることができるという点。
例えば、今回縁乃庭で使用しているNintendo Switch Sportsは、テニスやバレーボールなど、現実にあるスポーツをコントローラーで仮想的に楽しめるもの。
大人も子どもも、体力や体格の差に関係なく、対等の立場でゲームを楽しむことができるという特徴があります。
またゲームプレイを通して会話の共通言語を作る。それにより、以降の会話が円滑に進められるようになるという利点もあります。
現状のゲームにある課題
ただ、今現在のゲームには現実にある場所や人などの環境的な条件があるものも少なくありません。
例えば周りのものを気にせず、軽い運動をすることができるスペースが必要なもの。
対面で数人が一緒に遊べる環境が必要なもの。
今の住環境や交友関係の問題でやりたいゲームができないという例も少なくはありません。
公共スペースなど、多くの人が入れるスペースにゲームができる環境が必要なのではないか。私高見はそのように考えています。
ゲームは遊ぶ人だけが知ればいいというものではない
巷にゲームやゲーム的なメディアが溢れ、人が一生のうちに一度もゲームに触れないということは極めて難しい時代。
だからこそゲームに触れないのではなく、ゲームとのよい距離感を考えることが必要だと私高見は考えます。
またゲームの購入方法も変化しています。
プレイ前にゲーム自体を購入する払いきり形式だけでなく、毎月・毎年支払いが発生するサブスクリプションモデルや、ゲームプレイ中なんらかの行為に実際の金銭支払いが発生するアプリ内購入があるものなど様々。
だからこそ決してプレイヤー本人だけが知ってればいいという問題ではなくなっています。
親子・地域、可能な限り多くの世代・多くの人が、ゲームというものに触れ、より良い関わり方というものを模索する必要があるのではないでしょうか。
ゲームは一つの文化である。だからこそより多くの人に知る機会が必要
ゲームは今や一つの文化。以前SBCast.でも、格闘系司書さんが言っていたことです。
文化だからこそ、遊ぶ人だけが知っていればいいというものではない。より多くの人が知り自分がどう関わるのか?周りの人にどう関わって欲しいのか、考える必要があるのではないでしょうか。
このようなオープンスペースでゲームを使う取り組みが、地域とゲームの関わり方を考える活動のきっかけになっていけばいいと私高見は願います。