01/12 Civic tech Radio Vol.3 にて高見知英が講演を行いました

Civic tech Radio Vol.3

2022/01/12 オンラインで開催されたイベント Civic tech Radioにて、理事 高見知英が講演を行いました。

Civic techとは、Civic(市民)とTech(テクノロジー)を組み合わせた造語。行政サービスの問題や社会課題を解決することを目的とした取り組みのことを指します。

直近では、新型コロナウイルス感染症対策サイトが話題にもなりました。このようなテクノロジーを使った取り組みを、市民主導で行う。これがシビックテックの特徴です。

このCivic tech Radioでは、毎月このようなシビックテックの分野で活動するゲストを招き、活動についてディスカッションする という番組。IT技術者向けのイベント告知サイトconnpassにて参加者を募集し、開催されています。

今回の発表内容

今回はIT技術者を対象としたイベントということで、主にNPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.が取り組むITを使った取り組みとして、SBCast.やSBC.オープンマイク、他団体のオンラインイベント開催支援を中心とした活動内容紹介および、その想いをご紹介しました。

詳細な発表内容については、上記イベントページにも掲載されているほか、YouTubeでも配信されていますので、ご覧ください。

今回の資料でお話しした、SIDE BEACH CITY.での活動の想い

地域コミュニティの場にIT技術者はあまりいない。そればかりか、ITツールを必要十分に使いこなせる、いわゆるパワーユーザーも、多くない。

この感染症禍でも人と繋がるための手段として、ITツールを手にした人は少なくないものの、Zoomのゲストとして参加するのが精一杯、自分でイベントを主催したり、他者のオンラインイベントに参加したり ということができる方は、多くない。

そのような地域コミュニティの場において、IT技術者が気兼ねなく話せるような場もまた、決して多くありません。

それはあまりにも、お互いが持っている知識は文化が異なるから。

必要な情報を、最適な方法で、齟齬を生じさせることなくやりとりできる。そんな関係を築けることは、現状まだ多くはありません。

以前とあるコミュニティカフェの交流イベントで聞いた「えっ、パソコンのことで集まっているのってお年寄り以外にいるんですか?」という言葉は、IT技術者と地域コミュニティの人々の分断というものを如実に表している言葉である と思っています。

IT技術者と非IT技術者が共にいられる場所を作る

IT技術者と非IT技術者が、共にいられ、居心地の良い場所を作るために。地域の人にも「ITって面白い」「そこまで本気でやらなくても、ITって使えるんだ」ということを知ってもらうために。

私高見知英は、SIDE BEACH CITY.で活動するにあたり、このように思っています。

IT技術者と、非IT技術者の間の溝を少しでも減らすこと。お互いが交流し、情報交換ができる場所を作ること。

それはITツールの更なる発展のためにも、オンライン・オフライン双方の活動の場をさらに成長させることにもなる。

お互いがお互いの長所をより伸ばせるような環境を作る。そのために活動を進めています。

日本はテクノロジースキルを持つ人・持たない人共に多い国

私高見知英がよく話題にする資料に、次のようなものがあります。

OECD加盟国のコンピュータスキルの分布をとった、2016年のデータを元に書かれた記事です。

テクノロジーを過不足なく、応用力を持って使用できる人は、どの国をとってもおおよそ5~8%。一方、テクノロジーを全く使えない人は25%~35%。日本はその中でも、テクノロジーが使える人も、使えない人も割合上最多の国。

この内容は2016年のものであり、感染症禍におけるITツール活用を通して、多少は割合も変わってきたでしょう。

ただし、大まかな分布は、今もこれと大差ないのではないか?と、私は思います。

それは、お互いが交流することが困難になると共に、中間の人々が居心地良くいられる場所がなくなるということにも繋がってくるのではないか。

テクノロジーのスキルを、より高い水準で平均化していきたい。それが、高見知英の想いです。

様々な団体にて行われるITコミュニティイベント

connpassにはこのほかにも、非常に沢山のITコミュニティイベントが開催されています。

オンラインでよりイベントが開催しやすくなり、もはやイベントが開催されていない日を探すのが難しい という状況になってきました。

みなさんも、テクノロジー利用にちょっとでも興味があると言う方。まずはこのconnpassなどのサイトを使って、気になるイベントに参加してみませんか?