暮らしとAI

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昨今ChatGPTMicrosoft CopilotGoogle BardなどさまざまなAIツールが一般にも利用できるようになってきました。

SIDE BEACH CITY.でも昨年実施した中学生向けのプログラミングの授業では、ChatGPTを使用して作成したプログラム例もいくつか追加して紹介しています。

そのほかにも、SBC.オープンマイクの副題を決める際に決定のヒントとしてAIツールを利用したり、自分ひとりでは困難なプログラミングの実装例を生成するなど、活用のシーンは多くあります。

今後も様々な方面で展開され利用されていくAI。

わたしたち地域活動や非営利活動を行う団体としても、活用の選択肢に入れる必要があるのではないでしょうか。

既存のAIツールとは

現状わたしたちが利用できる無料ないし比較的安価なAIツールには次のようなものがあります。

もちろんこれ以外にもさまざまなAIを活用したツールがありますが、個人で利用できる範囲内のツールでは、こちらから文章で指定した題材を元に、それについての詳細な説明文を生成したり、それをテーマとした画像を生成したりといった例が主となっています。

なお私高見は、今までAIが出力した文章は、なるべく公開ログ残すようにしています。

このようにすることで、AIはそもそもどのように使えるのか、どのようなときに適切な回答を出さないのか、あるいはAIツールが時と場合によって成長してきた過程を一覧として見ることができます。

このようにさまざまな方法でAIを利用することで、現状のAIの傾向や癖、課題がよりくっきりと見えてきます。

AIのメリットと課題

現状AIを使うことには次のようなメリットがあります。

  • なんとなく知っていることについて、参考となる情報源を取得することができる(Microsoft Copilotのみ。ChatGPTなどでは参考情報が表示されないため不可)
  • 作成が困難で時間がかかるようなプログラムを、より早く作成することができる(文章生成AI)
  • 何かを制作する際のヒントとなる画像作成することができる(画像生成AIなど)

それに対して、既存のAIには次のような課題もあります。

  • 正しいことを言っているとは限らない。必ず裏付けの作業が必要。
  • こちらの説明が不足している場合、不足分を再質問することなくわからないまま進めてしまう
  • 主に画像生成など意図不明な欠け・漏れを生成させてしまうことがある

このように、何らかの最終的な結論にAIを使うというのは危険であり、次の段階で人間が確認をするものに限り使えるもの というのが現状のAIだと思っています。

AIは自分の実力をかさ増しする

次の段階で人間が確認する必要があると言うとおり、人間の手で確認できないものにAIを使うのは、現状適切ではありません

例えば自分のまったく知らない場所の情報であったり、全く知らない問題の答えであったり。

自分の理解が及ばない範囲のことを質問するのは、良い使い方とは言えません。

あくまで自分が理解できていること理解はできるけれども、そこまではっきりとは理解できていないこと。自分の実力からほんの少し上の分野に手を出す時に使えるのがAIであると高見は考えます。

AIを使うからこそ自分自身も学ばなければいけない

以前私は、別の場所で「AIは自身のプログラミングスキルを1.2倍するツール」だと表現しました。

AIによってできるようになることは、足し算ではなく、掛け算。

自分自身の知識が増えれば増えるほど、AIに質問出来る事も増えていく

だからこそ自分自身がよりたくさん学ぶ必要があるのだと、私は思います。

地域の活動においてAIをどのように使うのか?

では私たちはAIをどのように使えばよいのでしょうか。

こちらから提示した内容に必ず根拠となる情報を付け加えてくれるMicrosoft Copilotを使う場合、例えば「自分があまりよく知らないけれどもこれから学習したい内容」について、情報源を幾つか提示してもらうであるとか、とある物事に対しておおよその評判や口コミを知るなどであるとかの例が挙げられます。

また何らかのタイトルを決める際に、原案を作るというときにもAIツールは役に立ちます。決まったキーワード決まった文言について、これらを含むタイトルを作るなどといった行為は、現状のAIの得意分野です。

そのほかにも、画像生成AIの出力画像を、自分の子の塗り絵の題材に使うという事例も聞いたことがあります。

AIはいろいろなことができる。だからこそ、使いかたも人の数だけあると言ってもよいでしょう

わからないから使わないではなく、わからないから何度も使ってみる

現状あるAIツールの中には指定回数までは無料で使えるというものが少なくありません。

だからこそ使いかたがよくわからなくても、正確な入力ができなくても、何度か試してわかるまで使うということができるのが特徴です。

わからないから使わない、使えない。そう思われる方も多いことでしょう。

ただ、AIツールを使うために最初に必要なのは、思ったことを文字にすることそれだけです。だからこそ使ってから慣れていくということが容易に行えます。

だからこそまずは使ってみましょう。

そこからなぜこのような結果が出たのかを考える。

出力された内容をもとに調べる。

それによって自分自身成長していく。勉強のきっかけを得る。

そのような勉強の仕方がしやすいのが、既存のAIツール。ひいてはITツールそのものの使いかたなのではないでしょうか?

それでもきっかけがつかめない。そんなときは

それでもきっかけがつかめない。何を入れたらいいかそもそも分らない。

そんなときは、例えば自分が毎日行っているように、何か思ったことを一つ画像生成に使ってみるのもいいかもしれません。

SIDE BEACH CITY.のようにその分野に知識がある人たちのいる集まりに関わってみるのも良いでしょう。

例えばSIDE BEACH CITY.ではDiscordのコミュニティを開いています。

現在はSBC.もくもく会を行っている場所ではありますが、それ以外の用途で使っていただいても構いません。

是非お気軽にDiscordコミュニティに関わって投稿していただければと思います。