今回SBCast.では、二回にわたって学生の学びに関するコミュニティの活動をご紹介しました。
その前にもSBCast.では、何度か学生が主体のコミュニティを紹介してきました。あらためて振り返っても非常に多様な団体、見ている世界も、感じている課題も、それぞれに全く違う。
学生とひとくくりにはできない、世界の広さを感じます。
高見の学生団体に寄せる想い
高見はSIDE BEACH CITY.内外で様々な学生団体と関わり、共に活動してきました。
学生主導の団体と関わるというのは、大人にとってもいい刺激になります。
学生たちの質問から自分の常識を改めて見直す機会を得たり、自分の思いもよらなかった視点や考え方を得たり。
肉体的にも時間的にも大人に真似することが困難なことも、学生ならできることもある。そのような活動を目の当たりにすると、見ている大人も励まされるものがあります。
いつかの後輩となる可能性がある人として
学生の皆さんもいつか大人になり仕事をする。自分たちの後輩になる可能性がある人たちでもあります。
だからこそ学生のコミュニティは、無関係の団体とは思えない。
今の学生が何を考えているのか、今の学生がどういう課題を感じているのか?それについては高見としても知っていきたいと考えています。
団体を取材していて気付いたこと
そんなさまざまな学生の活動を振り返って。
学生と一言に言っても、見ている範囲や、持っている文化は大きく違う。
例えば以前ご紹介した団体WeCreate3は、Web3やNFTなど、最新のテクノロジーに積極的に関わっている団体でした。
その他にも、社会や企業との関わり方、地域との関わり方、書籍などの情報媒体との関わり方。さまざまな人、モノとの関わり方を模索する団体がありました。
私のような大人が学生だった時代とは大きく違う、さまざま広がりを感じます。
広くて狭い、学生の活動
一方、学生の活動を範囲は決して広くはない。大人との関わりが増えてきたものの、まだ大人のコミュニティの活動の輪に比べると、まだまだ狭い。
学生団体の活動の輪が広くなり、いろいろな人と頻繁に意見交換ができるようになれば、どのような変化が起こるのだろう?そのようなことを、感じるところもあります。
鍵となるのは、周囲の大人
学生がどこまで成長できるかは、周りにいる大人たちの知識の平均値によってある程度決まるのではないかと、私高見は考えています。
インターネットで新たな人たちと出会う。インターネットで新しい情報と出会う。それに、より爆発的に成長する学生もいる。
ただし、それらはやはりまだまだ特殊な例。多くの場合学生は周囲の大人の影響を主に受けて、大きくなる。
デジタルデバイスとのかかわり方も、自分に合ったコミュニティの探し方も、まわりの大人に、大きく影響を受ける。
だからこそ、大人もよりネットワークを広げる必要がある。
大人がネットワークを広げること。その先に、学生のネットワークや活動範囲の広がりがあるのではないかと感じました。
学生と、学生を囲む大人が共に影響し合う社会
私高見としては、学生と学生を囲む大人が共に影響し合う社会がつくれればと思っています。
今の社会はさまざまなものがめまぐるしく変化している。授業の内容も大きく変化している。
自分たちは知らないけれども。今の学生ならば常識というものも増えてきた。
一方、 学生から直接見にいける空間には限度がある。せっかく得た知識を現実社会に適用するのに、どのような工夫が必要なのか思いつかない場合がある。
だからこそ、学生も大人も相互に交流し、成長しあうことができるのではないか?その先にしか見えてこないものもあるのではないか?
コミュニケーションのハードルをもっと低く
そのためにもコミュニケーションのハードルはもっと低い方がいい。
私高見も、2019年に開催された第一回よこすか・ゆめ・みらいのイベントには参加しましたが、学生の皆さんの活動の広さを感じると同時に、ここまでしないと学生と大人が意見を交すことはできないのか、と思ったものです。
確かに、直接会うのは危険が伴うかもしれない。
でも例えばインターネット越しならどうか?当たり前に学生と大人が交流し意見を交換し合うことを日常にする。そのような力がインターネットにはあるのではないか。
コミュニケーションのハードルを、もっと低く。より学生と学生を囲む大人が共に影響しあえる社会を目指していきたいと、私高見は考えます。