以前コラムでも紹介した通りですが、ChatGPTやNotion AIなど、現在インターネットには様々なAIを使ったツールが、公開・配信されています。
これらのAIは、人間の言葉、いわゆる自然言語で問いかけをすると、インターネット上にあるさまざまな情報から回答を導き出し、出力してくれるというもの。
基本的には無料で使えるものも多く、何かしら活用したことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
生成系AIとわたしたち
これらインターネットサービスは、こちらから要望した内容を生成・出力することから、生成系AIとも呼ばれています。
生成系AIは、実にさまざまな質問に回答することができます。
インターネットに関する質問だけでなく、歴史や文化、知らないものの概要について。
そのほか今後の方針やアイディアの具体化などはっきりとした回答がないものにも、ある程度適切な回答を出力することができます。
これら生成系AIがテキストを出力することで、人の暮らしに様々な影響を与えることとなった社会。
このような社会でわたしたちはどのようにこれらの生成系AIと関われば良いのでしょうか?
生成系AIができること
例えばとある物事の歴史、例えば技術的な課題の解決策、例えばある団体の活動内容について。
Aiは、インターネット上にある様々な情報を集積し、「この質問には大体このようなものが求められている」といった回答を出力します。
このため、インターネット上に配信されている正確な情報が多ければ多いほど、精度は良くなります。
そのほかにも、常識にとらわれない視点で物事を整理することができるため、これといった回答がない物事についても比較的精度の良い結果が得られる場合があります。
生成系AIができないこと
ただし、生成系AIは常に正しい回答ができるわけではありません。
インターネット上で発信されている内容が正しくない場合や、事例が極端に少ない場合。情報の変遷が早く、情報の陳腐化が早い場合。
生成系AIは、正しくない情報をもとに、正しくない結果を出力してしまう場合があります。
このほかにも、参考になる情報が少ない場合、生成系AIは存在しない情報や、入力した内容と関係ない物事を、関係する事のように表現してしまう場合があります。
これは俗にAIのハルシネーション(幻覚)とも呼ばれ、質問とは関係ないことや事実とは異なることを事実と織り交ぜて出力してしまうことによって、どこまでが真実で、どこからが真実でないのか分からなくなってしまうという問題があります。
また、生成系AIが理解できる内容には限りがあります。
例えば、この分野では非常によく使われているChatGPTの場合、2021年9月までの情報しか持っていないため、それ以降に作られた物事については解説することができません。
インターネット上に極端に情報が少ないものについても回答できない場合があります。
そして、回答できない場合についてもそれらしい回答を出力してしまうことがあるというのも、生成系AIの課題の一つです。
店舗情報やサービスの利用例について質問して、実在しない店舗、存在しない事例の情報が出力されてしまうということも、珍しくありません。
生成系AIを前に、わたしたちはどうすればいいか
これら真実でないことを出力してしまうこともあるものの、ときにインターネット検索以上に適切な回答を出力することがある生成系AI。
これらのAIツールが存在する今、わたしたちはどのようにこれらAIと関わっていく必要があるのでしょうか?
自分で裏付けが取れる内容を聞く
一つは、自分で証拠を探すことができる内容を質問すること。
出力された内容を実際に調べて検証する。身近な方法でちょっと試してみる。
そのように自分自身で回答の裏付けができる内容について質問をする。
たとえばPerplexityやBingチャットなどは、回答の元になったインターネット情報のアドレスを、回答に添付して紹介することができます。
ChatGPTによって出力された内容に出てくる人物や物事の名前について、自分で検索をしなおすことで、証拠を見つけていくという方法もあるでしょう。
目前の半歩先を照らすツールとして
遠くの理想を調べるためのツールではなく、一歩先の事象を調べるツールでもなく、半歩先を照らすためのツール。
私高見はそのような使いかたが、今のAIをちょうど良く使うための方法ではないかと思います。
ある程度、その物事については知っているけれど、詳細については知らない・調べるきっかけが欲しいというとき。
AIは非常に心強い味方になるのではないでしょうか?
様々な活用事例を持ち寄って、話しあう
また、生成系AIというのは、比較的新しい分野です。
確かな活用事例も、活用のノウハウも、充分に集積されているとはいえません。
だからこそ、自分たちが集まって、活用事例を話し合うこと。それによって見えてくるものがあるのではないでしょうか?
使わないのではなく、盲信するでもなく、ちょうどいい距離感を考える
AIはこれからもどんどん進歩していきます。ここで語ったような課題も、いずれはAI自身が克服していくかもしれません。
ただし、過程を何も知らないでいきなり最先端の技術を使おうとすると、技術の欠点や課題を見落としてしまう危険があります。
「今のAIは発展途上だからまったく使わない」というのではなく。「AIの言うことだから、きっと正しい」と盲信するでもなく、ちょうどいい距離感を考え使う。自分なりのいいやり方で付き合う。
そのような考え方が、今のAIツールとの関わり方には大事なのではないかと、私高見は思います。
オンラインで遠くの誰かと話すことから、AIとのよい関わり方、考えてみませんか?
そうは言っても、自分の身の回りには生成系AIを使っている人なんかいない。AIについて話せる人なんかいないという方もいらっしゃると思います。
そんなときに、ちょっと自分の身の回りから離れて遠くの人と話す。そういう手段の一つとして、オンラインサービスは使えないでしょうか?
まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では、現在Discordにて、コミュニティスペースを開いています。
こちらのコミュニティスペースは、 TwitterやFacebookなどで告知している通り、不定期にコアタイムを設け、SIDE BEACH CITY.のメンバーが話し合う時間を作っています。
もちろん皆さんも会話に参加することが可能です。上記招待のURLをクリックし、SIDE BEACH CITY.のコミュニティスペースに関わってみませんか?
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テキストチャンネルで情報を読み、ボイスチャンネルでSIDE BEACH CITY.メンバーと話し。そんなところからSIDE BEACH CITY.との関わり、はじめてみませんか?